奥村資産管理事務所の金融経済ニュースレター

経済ニュースPICK UP(2017.4.17)

2017年04月17日


経済ニュースPICK UP

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1. 金融庁が利益の出ていない投資信託を問題視
証券業界では、毎月分配型投信の販売を見直す機運が生まれています。金融庁が年初に日本証券業協会と意見交換した際、「顧客不在のビジネスモデルには発展がないことを十分認識」するよう求めたためです。

金融庁は、個人に販売する金融商品には「顧客本位の観点から問題あるものが依然として多い状況」だと指摘しました。具体的にどの商品が該当するか、某銀行系証券の営業担当役員は「毎月分配型の投信ではないか」と推測しています。

金融庁の森信親長官も7日、投資信託の組成や販売で、顧客の利益よりも手数料獲得が優先されている例があると指摘し、投信の販売会社や運用会社に対し、顧客利益を最優先したビジネスモデルに転換することを求めました。これらのニュースから金融庁は手数料重視の投資信託を問題視しており、また、日本の投資信託では利益を出しにくいということがわかります。

2. 北朝鮮の地政学的リスクはいつまで続く
緊張が続く北朝鮮情勢ですが、日本国内では今にも戦争が始まりそうな雰囲気です。しかし、私は戦争は米国も北朝鮮も望んでいないと考えています。米国はミサイルを打ち込み、北朝鮮がそれに対して報復をしたならば、北朝鮮の指導部の命はありません。そのような自殺行為をするとは通常は考えられません。米国にしてもトランプ大統領は攻撃するぞというポーズを見せて自身の支持率対策や、軍産複合体からの批判対策をしているように思えます。私は軍事的衝突の起こる確率は極めて低いと考えていますが、どうなるでしょうか。

困るのが株式市場や為替市場への影響です。日本はいつものようにこのような時は外国勢から売りを浴びせかけられ日経平均株価は続落しました。日本人の投資マインドはいつも気弱であり流されやすい特徴があります。日本人の不安を煽るだけ煽り、株価を下げる流れを作る裏でプット・オプションを仕掛け巨額の利益を抜いていく。いつもやられていることです。為替にしても、いつものように世界の何処かでリスクが発生すると、世界のお金は日本円に集まり円高となります。リスクが引けると円安へと戻っていきます。これほどわかりやすい動きはないでしょう。現段階でドル投資を検討してみてもいいのではないでしょうか。

3. IBMのAI「ワトソン」、年1兆円稼ぐ
米IBMの人工知能(AI)型コンピューター「ワトソン」を使ったサービスやソフトウエアの関連売上高が日本円換算で年1兆円に達したようです。IBMの売上高は約10兆円なのでワトソンにより売上の10%を稼ぎ出していることになります。これはまだまだ始まりに過ぎず、IBMはワトソンから巨額の利益を生み出していくでしょう。

パソコンなどのハードを作っているイメージが強い会社でしたが、現在ではITを活用したコンサルティング事業に特化しています。16年10~12月期まで19四半期連続で減収するなど、事業転換に長期間取り組んできましたが、ワトソンによりさらなる高収益体質と生まれ変わるでしょう。

コンサルティングの顧客を豊富に持っているIBMの先行利益は大きく、一度ITにワトソンなどIBMのシステムを組み込めば乗り換えることは容易でないでしょう。個人的に先週一番注目したニュースでした。


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