こんな資産防衛術はどうでしょう?(2017.4.13)
先週カラーダイヤモンドが資産ポートフォリオの一部に置いておくことも良いのではということについてお伝えしましたが、今回はそれについてもう少し掘り下げてみたいと思います。
そのカラーダイヤモンドの中でも特に取り上げたいのがピンクダイヤモンドです。
前回ピンクダイヤモンドの年率リターンは21%と記載しましたが、等級によってそれが全く異なってくるのです(それも更に良い方向に)。
カナダのトロントにあるParagon International Wealth Management Inc.によると、ピンクダイヤモンドの中でも更に等級の高いファンシーピンクダイヤモンドになると2006年〜2013年の年率リターンが83%にもなると言っているので驚きです。
(出典:Paragon International Wealth Management Inc.)
ピンクダイヤモンドの等級順は以下の通りです。
1. Fancy Vivid
2. Fancy Intense
3. Fancy Deep
4. Fancy Dark
5. Fancy
6. Fancy Light
7. Light
8. Very Light
9. Faint
これを見てお分かりですが上記の年率83%リターンのファンシーピンクダイヤモンドは上から5番目の等級です。2020年までの予測が入りますが1980年からの最上位、上から2番目、そして5番目のファンシーピンクダイヤモンドの価値の推移を示したものが以下の図になり、ITバブルが崩壊した時もリーマンショックの時も下げることなく上昇し続けていますし、等級が高いほど値上がりの度合いも高いことが理解できますね。
(出典:ANGLO DUTCH DIAMOND GROUP)
この図では2010年代から著しく価値が加速するように上昇していますが、それは世界のピンクダイヤモンドの90%を産出しているアーガイルダイヤモンド鉱山(西オーストラリア)が2018年〜2020年にかけて閉鎖することが言われており、それがその希少性に拍車をかけているからです。
そもそも、なぜこれ程まで天然ピンクダイヤモンドに価値があるのでしょうか?
それはアーガイルダイヤモンド鉱山で採掘されるダイヤモンド数百万ct中、数ctぐらいしかピンクダイヤモンドが副産物として採れないからであり、そのとても限られた供給量がそれほどの価値を生み出しているのです。そして来年から始まる鉱山の閉鎖が始まればその流れに更に拍車が掛かることになってしまうのです。
ですのでその希少性からますます供給が限られることになるので、今後更に価値は高くなっていくことでしょう。
少し加工すれば人口的に着色処理は簡単にできるようなので、GIA(世界で最もダイヤモンド鑑定で信頼できる)による鑑定済みの本物を購入するように注意すべきでしょう。また、予算が1,000万円ある場合は、1,000万円の高価なものを1つだけ持つのではなく、200万円ほどのものを5つほど分散して保有することがオススメです。他のカラーダイヤモンドも近々閉鎖されるアーガイルダイヤモンド鉱山から採掘されているので、分散対象にイエローやブルーダイヤモンドも加えてみても良いかと思います。
検討されてみても良いのではないでしょうか?